【おすすめ】デイヴィッド・O・ラッセル監督が選ぶ!『オールタイム・ベスト』11作品
- デイヴィッド・O・ラッセル監督が選んだ11作品【“Sight&Sound”誌/2012年】
- *代表作
- 受賞歴
- ①『素晴らしき哉、人生』“It’s A Wonderful Life”(1946/米)
- ②『チャイナタウン』“Chinatown”(1974/米)
- ③『グッドフェローズ』“Goodfellas”(1990/米)
- ④『めまい』“Vertigo”(1958/米)
- ⑤『パルプ・フィクション』“Pulp Fiction”(1994/米)
- ⑥『レイジング・ブル』“Raging Bull”(1980/米)
- ⑦『ヤング・フランケンシュタイン』“Young Frankenstein”(1974/米)
- ⑧『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』“The Discreet Charm Of The Bourgeoisie”(1972/仏)
- ⑨『ゴッドファーザー』“The Godfather”(1972/米)
- ⑩『ブルー・ベルベット』“Blue Velvet”(1986/米)
- ⑪『恋はデジャ・ブ』“Groundhog Day”(1993/米)
デイヴィッド・O・ラッセル監督が選んだ11作品
【“Sight&Sound”誌/2012年】
*代表作
- ➔2010年『ザ・ファイター』
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- ➔2012年『世界にひとつのプレイブック』
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- ➔2013年『アメリカン・ハッスル』
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- その他の『デイヴィッド・O・ラッセル監督』の作品を
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受賞歴
★アカデミー賞
2013年監督賞/脚本賞(候補)『アメリカン・ハッスル』
2012年監督賞/脚色賞(候補)『世界にひとつのプレイブック』
2010年監督賞(候補)『ザ・ファイター』
★ゴールデン・グローブ
2013年監督賞/脚本賞(候補)『アメリカン・ハッスル』
2012年脚本賞(候補)『世界にひとつのプレイブック』
2010年監督賞(候補)『ザ・ファイター』
①『素晴らしき哉、人生』
“It’s A Wonderful Life”(1946/米)
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監督:フランク・キャプラ
●アメリカでは不朽の名作として毎年末にTV放映されることから、それまでキャプラを知らなかった若い世代から再評価され、今ではクリスマスにこの映画が流れるのは定番となり、アメリカで最も親しまれた作品としてよく知られる映画である。現在、パブリックドメイン
②『チャイナタウン』
“Chinatown”(1974/米)
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監督:ロマン・ポランスキー
🏆受賞歴
第47回アカデミー賞:脚本賞
第32回ゴールデングローブ賞:
作品賞(ドラマ)/男優賞(ドラマ)/監督賞/脚本賞
●アメリカ西海岸最大の近代都市としての様相をととのえつつあった1930年代後半のロサンゼルスを舞台に、偶然にも関わってしまった殺人事件を通じ、政治的陰謀に巻き込まれた私立探偵の活躍を描く重厚なフィルム・ノワールである。
➔「チャイナタウン」は、主人公がかつて警官だった時代にパトロールした下町。
③『グッドフェローズ』
“Goodfellas”(1990/米)
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監督:マーティン・スコセッシ
🏆受賞歴
第63回アカデミー賞:助演男優賞
第47回ヴェネツィア映画祭:銀獅子賞(監督賞)
●当時のヒットナンバーが掛かり、主人公のモノローグがカットバックしながら素早くシーンを次々とつなぐスコセッシ監督独特のカットが炸裂。主人公レイ・リオッタを中心に仲間のジョー・ペシ、ボスのポール・ソルヴィノ、兄貴分ロバート・デ・ニーロが脇を固め、実在の人物をモデルに「グッドフェローズ」と呼ばれるギャングたちの生き様と少年の頃からギャングに憧れ、その仲間入りを果たした一人の男の半生を通してマフィアの実態を描く。
④『めまい』
“Vertigo”(1958/米)
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監督:アルフレッド・ヒッチコック
●極度の高所恐怖症を理由に退職した警官が、旧友の頼みで彼の妻を尾行する事になる。奇異な行動を取る女に接近して行く内に二人は恋に落ちる。前半の謎めいたロマンスから後半の心理的なサスペンスまで、技巧を凝らした演出とバーナード・ハーマンの音楽で紡ぎ上げた伝奇的なロマンとニューロティックなスリラー手法を混ぜたミステリー作品。
⑤『パルプ・フィクション』
“Pulp Fiction”(1994/米)
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監督:クエンティン・タランティーノ
🏆受賞歴
第67回アカデミー賞:脚本賞
第47回カンヌ国際映画祭:パルム・ドール
第52回ゴールデングローブ賞:脚本賞
●アメリカの低級犯罪小説であるパルプマガジン的なストーリーをコンセプトに殺し屋たちの話を3つの物語が交錯するように語られるコメディあり、バイオレンスありのドラマ。
➔1994年のアカデミー賞では7部門にノミネートされ、その他にも多くの賞を受賞している。 おおまかなストーリーとしてはひとつのマフィアの話となっており、その中にいる人間の短編ストーリーとなっている。本作は時間的な順序とは異なった流れで構成されており、時系列シャッフルを取り入れた作品である。
⑥『レイジング・ブル』
“Raging Bull”(1980/米)
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監督:マーティン・スコセッシ
🏆受賞歴
第53回アカデミー賞:主演男優賞/編集賞
第38回ゴールデン・グローブ:男優賞(ドラマ)
●世界ミドル級チャンピオンの栄誉に輝き『ブロンクスの猛牛』と呼ばれた男ジェイク・ラモッタの数奇な人生の浮き沈みを彼の自伝を基に描き、主演のロバート・デ・ニーロは、ミドル級チャンピオンまで上り詰めた鍛え上げられた肉体と、引退後の肥満体型を表現するために体重を27kg増量。徹底した拘りから生まれた造語、「デ・ニーロ・アプローチ」の完成形とも言える役作りを敢行し、アメリカ国内の映画賞を多数獲得した。
⑦『ヤング・フランケンシュタイン』
“Young Frankenstein”(1974/米)
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監督:メル・ブルックス
●フランケンシュタイン映画のあらゆるパロディをつめこんだホラー・コメディで、シリアスとユーモアを適度に折り交ぜることにより、原作の雰囲気を残しながらもコメディに仕上げた作品。
⑧『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』
“The Discreet Charm Of The Bourgeoisie”(1972/仏)
監督:ルイス・ブニュエル
🏆受賞歴
第45回アカデミー賞:外国語映画賞
●ブルジョワ階級の、一般階級とは異なる価値観で生きる奇妙な日常をシニカルに描いたドラマ。
➔ラテン・アメリカの小国の駐仏大使とその友人一行が、屋敷を訪れ、客人とホストという関係を無視し、彼らは互いに自分の好きなように行動しブルジョワたちが飢餓感に陥るプロセスを描く。
⑨『ゴッドファーザー』
“The Godfather”(1972/米)
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監督:フランシス・フォード・コッポラ
🏆受賞歴
第45回アカデミー賞:作品賞/主演男優賞/脚色賞
第30回ゴールデン・グローブ:
作品賞/監督賞/主演男優賞 (ドラマ部門)/助演男優賞/脚本賞/作曲賞
●巨大なマフィアの内幕を描いたマリオ・プーゾのベストセラー小説『ゴッドファーザー』の映画化。 公開当時にはあまり知られていなかったマフィアの世界を一般に知らしめ、現在に至るまでそのステレオタイプを確立した映画。
➔有名な話で、黒澤明監督作品である『悪い奴ほどよく眠る』の結婚披露宴から始まるという展開に感銘を受け本作でも採用した。という話がある。
⑩『ブルー・ベルベット』
“Blue Velvet”(1986/米)
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監督:デイヴィッド・リンチ
●監督・脚本のデイヴィッド・リンチが10年以上あたためてきた企画で、ボビー・ビントンの歌う同名ヒット曲を背景に、絵葉書の様なアメリカの典型的な田舎町を映し出した、明るい画面から一転して、カメラが草の間に入って行き、美しい芝生とその下で蠢く昆虫という導入部に象徴されるような善と悪の葛藤は、のどかな田舎町に潜む欲望と暴力が渦巻く暗部を描く。
*大幅な予算の削減と引き替えにファイナル・カットの権利を得て、その才能を存分に発揮した本作が成功を収めたことによって、リンチにとっては本作が新たな転換点となった。またこの作品は、ジャンルを問わず複数の題材を多く盛り込むという以後のリンチの作風を確立させることとなる。
⑪『恋はデジャ・ブ』
“Groundhog Day”(1993/米)
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監督:ハロルド・ライミス
●超常現象によって閉じた時間の中に取り残され、田舎町の退屈な祭事の日を際限なく繰り返すことになった男性が、己の高慢で自己中心的な性格を改めて恋を成就させるまでを描く。
*原題の「グラウンドホッグデー」とは、物語の舞台となるペンシルベニア州の町パンクスタウニーなど各地で行われているアメリカの伝統行事で、物語はこの行事が行われる2月2日の6時00分から、翌朝の5時59分にかけての24時間を反復しながら進行する。
*映画評論家『町山智浩』は監督・脚本のハロルド・ライミスがDVDのコメンタリーでニーチェに影響されたと語っていることに触れ、この作品はニーチェの永劫回帰思想をたったの100分で表現しきっていると解説している