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【おすすめ】マーティン・スコセッシ監督が選ぶ!『オールタイム・ベスト』12作品

マーティン・スコセッシ監督が選んだ12作品
【“Sight&Sound”誌/2012年】

映画監督のマーティン・スコセッシという男

*代表作

受賞歴


アカデミー賞

第86回監督賞(ノミネート)『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
第84回監督賞(ノミネート)『ヒューゴの不思議な発明』
第79回監督賞(受賞)『ディパーテッド』
第77回監督賞(ノミネート)『アビエイター』
第75回監督賞(ノミネート)『ギャング・オブ・ニューヨーク』
第66回脚色賞(ノミネート)『エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事』
第63回監督賞/脚色賞(ノミネート)『グッドフェローズ』
第61回監督賞(ノミネート)『最後の誘惑』
第53回監督賞(ノミネート)『レイジング・ブル』

カンヌ国際映画祭

第39回パルム・ドール(ノミネート)監督賞(受賞)『アフター・アワーズ』
第36回パルム・ドール(ノミネート)『キング・オブ・コメディ』
第29回パルム・ドール(受賞)『タクシードライバー』
第28回パルム・ドール(ノミネート)『アリスの恋』

【その他 多数ノミネート/受賞歴有り】

①『8 1/2』
“8 1/2”(1963/伊)

フェデリコ・フェリーニ監督の8 1/2という映画

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監督:フェデリコ・フェリーニ

🏆受賞歴

第36回アカデミー賞:外国語映画賞&衣裳デザイン賞

現実と妄想と回想が境目なく入り乱れる映画、創造を仕事にする主人公の想像(妄想)が意識の流れのままに映像化される映画の原型。

②『2001年宇宙の旅』
“2001: A Space Odyssey”(1968/米・英) 

スタンリー・キューブリック監督の2001年宇宙の旅という映画

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監督:スタンリー・キューブリック

🏆受賞歴

第41回アカデミー賞:アカデミー視覚効果賞受賞

当初キューブリックは美術担当として漫画家の手塚治虫の協力を仰いだが、当時の手塚は連載漫画の他に、テレビアニメ番組を多数抱え、日本国外での映画制作に携わることは物理的に不可能であったため、オファーを断ったというエピソードがある。

③『灰とダイヤモンド』
“Ashes And Diamonds”(1958/波)

アンジェイ・ワイダ監督の灰とダイヤモンドというえいが

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監督:アンジェイ・ワイダ

ドイツ軍が降伏した1945年5月8日のポーランドを舞台に、党権委員会書記のシュチューカの暗殺を依頼されたロンドン亡命政府派の青年マチェクが誤って別人を殺害し、翌朝、軍によって射殺されるまでの一日を象徴的に描く。

アンジェイ・ワイダ監督の『世代』『地下水道』とともに「抵抗三部作」と呼ばれる。

④『市民ケーン』
“Citizen Kane”(1941/米)

オーソン・ウェルズ監督の市民ケーンという映画

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監督:オーソン・ウェルズ

🏆受賞歴

第14回アカデミー賞:脚本賞

候補:作品賞/主演男優賞/監督賞/ドラマ音楽賞/録音賞/美術監督賞/撮影賞編集賞

製作/脚本/監督/主演を当時25歳でやってのけた監督デビュー作。

ウィリアム・ランドルフ・ハーストをモデルにした新聞王ケーンが最期に残した言葉の謎を探るために新聞記者がケーンの過去を知る人々を取材していくうちに、ケーンの孤独で波乱な生涯が浮かび上がっていくというものであるが、ハーストはこの内容が侮辱と捉え、映画の公開を阻止するために様々な妨害を行った。

こうした妨害運動により第14回アカデミー賞では作品賞など9部門にノミネートされながら、脚本賞のみの受賞にとどまった。しかし、通常の時間配列を無視した大胆な構成や、斬新な映像表現などにより、現在に至るまで世界映画史上のベストワンとして高く評価されている。

⑤『山猫』
“The Leopard”(1963/伊・仏)

ルキーノ・ヴィスコンティ監督の山猫という映画

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監督:ルキーノ・ヴィスコンティ

🏆受賞歴

第16回カンヌ国際映画祭:パルム・ドール受賞

イタリア貴族の末裔であるジュゼッペ・ランペドゥーサが自身の体験を基に描いた、彼唯一の長編小説を全8章のうち第6章までを取り上げ映画化し、ヴィスコンティが初めてイタリアの貴族社会を取り上げた作品で自身の血統であるイタリア貴族とその没落を描いた意味で、「ヴィスコンティが唯一自身を語った作品」と評された。

第6章の舞踏会の場面が全編のおよそ3分の1を占める。また、人工の光源を排除して自然光のみで撮影されて室内での撮影で不足した光量を補うため多数の蝋燭が点火され、セット内は蒸し風呂のような暑さとなった。劇中でキャストがしきりに扇を仰いでいたり、汗に濡れていたりするのは演技ではない。

⑥『戦火のかなた』
“Paisa”(1946/伊)

ロベルト・ロッセリーニ監督の戦火のかなたという映画

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監督:ロベルト・ロッセリーニ

ロッセリーニの戦争3部作と呼ばれる『無防備都市(1945)』『戦火のかなた(1946)』『ドイツ零年(1948)』の2作目である。

この作品は「シチリア」「ナポリ」「ローマ」「フィレンツェ」「ロマーニャ地方の修道院」「ポー川流域」の6つの場所でのエピソードで構成されていて素人俳優を起用し、徹底したリアリズム・タッチで描き出した戦争群像。

⑦『赤い靴』
“The Red Shoes”(1948/英)

マイケル・パウエル監督の赤い靴という映画

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監督:マイケル・パウエル&エメリック・プレスバーガー

アンデルセン童話『赤い靴』を原作としたスターとなった若きバレリーナが、恋愛とバレエとの間で苦悩した末の悲劇を描く。

同作へのリスペクトを公言していた、スコセッシがネガ修復作業に着手し、2年をかけて完成され2009年カンヌ国際映画祭で世界初公開された。

⑧『河』
“The River”(1951/米)

ジャン・ルノワール監督の河という映画

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監督:ジャン・ルノワール

🏆受賞歴

ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞:ノミネート
ヴェネツィア国際映画祭国際賞:受賞

インド・ガンジス流域のベンゴール地方に住む仲の良い3人の娘たちの恋模様を描く。

⑨『シシリーの黒い霧』
“Salvatore Giuliano”(1962/伊)

フランチェスコ・ロージ監督のシシリーの黒い霧という映画

監督:フランチェスコ・ロージ

🏆受賞歴

1962年ベルリン映画祭:
監督賞/銀リボン最優秀監督賞/同黒白撮影賞/音楽賞受賞

シシリー島に古くからある秘密結社マフィアの中心人物であり戦後の混乱期にシチリアの義賊として英雄視されたジュリアーノ。その死の真相に、社会派フランチェスコ・ロージ監督がセミ・ドキュメンタリータッチと、強烈なハイコントラストの白黒映像で迫る社会劇。

⑩『捜索者』
“The Searchers”(1956/米)

ジョン・フォード監督の捜索者という映画

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監督:ジョン・フォード

フォード監督いわく「本作は家族の一員になることの出来なかった一匹狼の悲劇」と評している。
公開当時は失敗作とされ同年のアカデミー賞の候補にも選出されなかったが、その後西部劇映画を代表する傑作として再評価され、2008年にアメリカ映画協会によって「最も偉大な西部劇映画第1位」に選出された。

⑪『雨月物語』
“Ugetsu monogatari”(1953/日)

溝口健二監督の雨月物語という映画

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監督:溝口健二

🏆受賞歴

第13回ヴェネツィア国際映画祭:銀獅子賞受賞

第28回アカデミー賞 衣裳デザイン賞:ノミネート

戦乱と欲望に翻弄される人々を、幽玄な映像美の中に描いている

⑫『めまい』
“Vertigo”(1958/米)

アルフレッド・ヒッチコック監督のめまいという映画

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監督:アルフレッド・ヒッチコック

極度の高所恐怖症を理由に退職した警官が、旧友の頼みで彼の妻を尾行する事になる。奇異な行動を取る女に接近して行く内に二人は恋に落ちる。前半の謎めいたロマンスから後半の心理的なサスペンスまで、技巧を凝らした演出とバーナード・ハーマンの音楽で紡ぎ上げた伝奇的なロマンとニューロティックなスリラー手法を混ぜたミステリー作品。