【おすすめ】ポール・シュレイダー監督が選ぶ!『オールタイム・ベスト』10作品
- ポール・シュレイダー監督が選んだ10作品【“Sight&Sound”誌/2012年】
- *【監督作】&【脚本作】
- 受賞作
- ①『市民ケーン』“Citizen Kane”(1941/米)
- ②『暗殺の森』“The Conformist”(1970/伊・仏・西独)
- ③『花様年華』“In the Mood for Love”(2000/香港)
- ④『レディ・イヴ』“The Lady Eve”(1941/米)
- ⑤『オルフェ』“Orphée”(1950/仏)
- ⑥『スリ』“Pickpocket”(1959/仏)
- ⑦『ゲームの規則』“La Regle du Jeu”(1939/仏)
- ⑧『東京物語』“Tokyo Story”(1953/日)
- ⑨『めまい』“Vertigo”(1958/米)
- ⑩『ワイルドバンチ』“The Wild Bunch”(1969/米)
ポール・シュレイダー監督が選んだ10作品
【“Sight&Sound”誌/2012年】
*【監督作】&【脚本作】
- ➔1988年『Mishima - A Life in Four Chapters』
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- ➔1974年『ザ・ヤクザ』
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- ➔1974年『タクシードライバー(脚本)』
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受賞作
★カンヌ国際映画祭
1988年第41回パルム・ドール(ノミネート)
『テロリズムの夜/パティ・ハースト誘拐事件』
1985年第38回パルム・ドール(ノミネート)
『Mishima: A Life in Four Chapters』
①『市民ケーン』
“Citizen Kane”(1941/米)
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監督:オーソン・ウェルズ
🏆受賞歴
第14回アカデミー賞:脚本賞
候補:作品賞/主演男優賞/監督賞/ドラマ音楽賞/録音賞/美術監督賞/撮影賞編集賞
●製作/脚本/監督/主演を当時25歳でやってのけた監督デビュー作。
➔ウィリアム・ランドルフ・ハーストをモデルにした新聞王ケーンが最期に残した言葉の謎を探るために新聞記者がケーンの過去を知る人々を取材していくうちに、ケーンの孤独で波乱な生涯が浮かび上がっていくというものであるが、ハーストはこの内容が侮辱と捉え、映画の公開を阻止するために様々な妨害を行った。
➔こうした妨害運動により第14回アカデミー賞では作品賞など9部門にノミネートされながら、脚本賞のみの受賞にとどまった。しかし、通常の時間配列を無視した大胆な構成や、斬新な映像表現などにより、現在に至るまで世界映画史上のベストワンとして高く評価されている。
②『暗殺の森』
“The Conformist”(1970/伊・仏・西独)
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監督:ベルナルド・ベルトルッチ
●第二次世界大戦前夜のイタリア、フランスを舞台に、幼い頃のある事件を心に秘めた青年が「優柔不断なファシスト」になっていく姿を描く。『体制順応主義者(原題)』のいびつな生き方をなめらかな官能で包み込み、深い余韻を与え雪の森での暗殺シーンなどの映像は映画史に残る傑作。
③『花様年華』
“In the Mood for Love”(2000/香港)
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監督:ウォン・カーウァイ
🏆受賞歴
第53回カンヌ国際映画祭:男優賞
●1960年代の香港を舞台に、既婚者同士の切ない恋をスタイリッシュに描いたラヴ・ストーリー描いたロマンス映画。
④『レディ・イヴ』
“The Lady Eve”(1941/米)
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監督:プレストン・スタージェス
●美人の女詐欺師が蛇にしか興味のない御曹司と恋に落ちるスクリューボール・コメディ映画。
➔1941年のニューヨーク・タイムズの年間映画ベスト10では、『市民ケーン』を押さえて第1位に選ばれた。
⑤『オルフェ』
“Orphée”(1950/仏)
監督:ジャン・コクトー
🏆受賞歴
第11回ヴェネチア国際映画祭:国際評論家賞
●「恐るべき親達」のジャン・コクトーが創造ギリシャ神話のオルフェウス伝説を基に、死と生の境を彷徨する詩人の姿に、俗世を超越した夢幻の世界に憧れる彼の詩的テーマを託した作品。
⑥『スリ』
“Pickpocket”(1959/仏)
監督:ロベール・ブレッソン
●“スリ”をリアルに当てた作品で、実際の手口を紹介しながら、人間不信の孤独な青年の姿を描く。出演者のほとんどは、プレッソン作品で見られる様に素人であるがゆえのリアリティと、犯行と更生を繰り返し逮捕される青年を追った犯罪サスペンスが混然となった迫真の傑作。スリの芸術的な要素が主人公の青年の内面的な動きに於いて捉えられる。
*スリの演技指導を行っているのは、劇中にスリの頭目として登場する魔術師のカッサジである。 ロジャー・イーバートなどの評論家は、男の罪を女が赦す、というドストエフスキーの「罪と罰」にインスパイアされた作品という。
⑦『ゲームの規則』
“La Regle du Jeu”(1939/仏)
監督:ジャン・ルノワール
●狩りに集まった上流階級の恋愛遊戯を描く社会風刺劇。
➔バロック音楽の精神にのって登場人物が動き回るような映画を作りたいと撮りあげた、映画によるフランス・バロックへのオマージュ。狂言回し的人物をルノワール自身が演じている。群像劇のなかで『ゲームの規則』に囚われながら、人間社会の構造と戦争へと傾いていく時代の風潮を暗に批判している。
⑧『東京物語』
“Tokyo Story”(1953/日)
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監督:小津安二郎
●上京した年老いた両親とその家族たちの姿を通して、家族の絆、夫婦と子供、老いと死、人間の一生、戦後変わりつつある家族の関係というテーマを冷徹な視線で描き人間の生と死までをも見つめた深淵なドラマ。
⑨『めまい』
“Vertigo”(1958/米)
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監督:アルフレッド・ヒッチコック
●極度の高所恐怖症を理由に退職した警官が、旧友の頼みで彼の妻を尾行する事になる。奇異な行動を取る女に接近して行く内に二人は恋に落ちる。前半の謎めいたロマンスから後半の心理的なサスペンスまで、技巧を凝らした演出とバーナード・ハーマンの音楽で紡ぎ上げた伝奇的なロマンとニューロティックなスリラー手法を混ぜたミステリー作品。
⑩『ワイルドバンチ』
“The Wild Bunch”(1969/米)
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監督:サム・ペキンパー
●時代の波に取り残された無法者たちの滅びの美学を描いた「アメリカン・ニューシネマ 」
➔本作品でスローモーション撮影と当時のカラー映画最多の3600カットを駆使し、アクション映画における暴力描写に新境地を切り開いた。特に6台のマルチカメラを用いて11日間ぶっ通しで撮影されたというラストの壮絶な大銃撃戦は、「デス・バレエ」、「ボリスティック・バレティックス」と呼ばれ、映画製作者たちに多大な影響を及ぼした。