【おすすめ】映画評論家・町山智浩が選ぶ！『オールタイム・ベスト』１０作品《2008年》
- 映画評論家・町山智浩が選んだ１０作品【映画秘宝'08年2月号】
- ＊代表作
- ①『戦争のはらわた』“Cross of Iron”(1975/米)
- ②『ファントム・オブ・パラダイス』“Phantom of the Paradise”(1974/米)
- ③『狂い咲きサンダーロード』“Crazy Thunder Road”(1980/日)
- ④『空飛ぶゆうれい船』“Flying Phantom Ship”(1969/日)
- ⑤『ゴジラ対ヘドラ』“Godzilla vs. the Smog Monster”(1971/日)
- ⑥『まぼろしの市街戦』“Le Roi de coeur”(1980/仏・伊)
- ⑦『狼は天使の匂い』“And Hope to Die”(1972/米・仏)
- ⑧『狂った野獣』“A Savage Beast Goes Mad”(1976/日)
- ⑨『マドモアゼル』“Mademoiselle”(1966/仏・英)
- ⑩『ラムの大通り』“Rum Runners”(1971/仏)
映画評論家・町山智浩が選んだ１０作品
【映画秘宝'08年2月号】
＊代表作
町山 智浩 洋泉社 2002-08
町山 智浩 集英社 2013-09-20
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①『戦争のはらわた』
“Cross of Iron”(1975/米)
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監督：サム・ペキンパー
●ドイツ軍のある中隊を舞台に、人間味ある伍長と冷徹な中隊長との確執、ロシア戦線でくりひろげられる名誉欲に憑かれた男のもうひとつの戦争を描く。
➔原題の『Cross of Iron』は、ドイツ軍の鉄十字勲章のこと。
ジェームズ・コバーン ジェネオン・ユニバーサル 2013-11-27
②『ファントム・オブ・パラダイス』
“Phantom of the Paradise”(1974/米)
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監督：ブライアン・デ・パルマ
●幾度と無く映画化されている『オペラの怪人』をパラダイス劇場でくりひろげられる怪奇ロック・ミュージカルに仕立てあげたブライアン・デ・パルマ監督の傑作のひとつ。
ポール・ウィリアムズ 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2013-11-22
③『狂い咲きサンダーロード』
“Crazy Thunder Road”(1980/日)
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監督：石井聰亙
●幻の街サンダーロードを舞台に、権力の力に下った暴走族や右翼に戦いを挑む暴走少年の姿を描く。
➔映画監督の石井聰亙が、当時22歳の日本大学藝術学部映画学科在籍時に卒業制作として発表した映画で、完成後には、学生映画にもかかわらず、全国公開され、劇中歌としてシンガーソングライターの泉谷しげる、ロックバンドの頭脳警察のフロントマンだったパンタによるPANTA&HAL、パンクロックバンドのTHE MODSの楽曲が多数使用された。
梅津正信 トランスフォーマー 2006-10-28
④『空飛ぶゆうれい船』
“Flying Phantom Ship”(1969/日)
監督：池田宏
●石森章太郎原作「ゆうれい船」を「ゲゲゲの鬼太郎」の辻真先が脚色し、「魔法使いサリー」の池田宏が演出したＳＦ長編漫画、東映動画第16作。
➔原画スタッフとして宮﨑駿が参加しており、ビルの破壊シーンなどを担当。
野沢雅子 TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D) 2013-06-01
⑤『ゴジラ対ヘドラ』
“Godzilla vs. the Smog Monster”(1971/日)
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監督：坂野義光
●「ゴジラ(1954)」から始まった怪獣映画シリーズ第23作目。
➔当時、日本を騒がせていた公害問題を巧みに取り込んだ作品でシリーズ最大の異色作。
山内明 東宝 2014-07-16
⑥『まぼろしの市街戦』
“Le Roi de coeur”(1980/仏・伊)
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監督：フィリップ・ド・ブロカ
●コメディ映画を得意とするフィリップ・ド・ブロカ監督の作品で、フレンチ・コメディではあるが、ファンタジー映画でもあり、反戦映画でもある。
アラン・ベイツ 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2014-04-17
⑦『狼は天使の匂い』
“And Hope to Die”(1972/米・仏)
監督：ルネ・クレマン
●ベストセラーとなった同名小説（原題『Black Friday』）を仏の名匠ルネ・クレマンが映画化したカナダを舞台に、孤独なアウト・サイダーたちの戦いを描く作品。
ジャン＝ルイ・トランティニャン 紀伊國屋書店 (IMAGICA TV) 2009-07-25
⑧『狂った野獣』
“A Savage Beast Goes Mad”(1976/日)
監督：中島貞夫
●二人の凶悪犯に乗っ取られたバスに乗りあわした、乗客たちのパニック状況と銀行強盗、宝石強盗の顛末を、アクションと笑いをからめて描いたサスペンス映画。
渡瀬恒彦 TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D) 2011-02-21
⑨『マドモアゼル』
“Mademoiselle”(1966/仏・英)
監督：トニー・リチャードソン
●フランスヌーヴェルヴァーグの代表的女優の一人ジャンヌ・モロー主演で異色の作家ジャン・ジュネが、映画のために初めて書いたストーリー基に撮った、魔性の女の行状を描いたスリラー映画。
ジャンヌ・モロー 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2012-05-11
⑩『ラムの大通り』
“Rum Runners”(1971/仏)
監督：ロベール・アンリコ
●アメリカに禁酒法があった1920年代、カリブ海にはジャマイカからニューオリンズへの「ラムの大通り」と呼ばれるラム酒密売のルートがあり、そのラム酒を密売する船員コルニーとハリウッドの女王リンダの恋愛コメディ。
ブリジット・バルドー エー・アール・シー株式会社 2015-07-28
