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【おすすめ】サム・メンデス監督が選ぶ!『オールタイム・ベスト』11作品

サム・メンデス監督が選んだ11作品
【“Sight&Sound”誌/2012年】

映画監督のサム・メンデスという男

*代表作

受賞歴

アカデミー賞

1999年第72回監督賞(受賞)『アメリカン・ビューティー』

ゴールデン・グローブ

1999年第57回監督賞(受賞)『アメリカン・ビューティー』
2008年第66回監督賞(ノミネート)『レボリューショナリー・ロード』

LA批評家協会賞

1999年第25回監督賞(受賞)『アメリカン・ビューティー』

①『大人は判ってくれない』
“The 400 Blows”(1959/仏)

フランソワ・トリュフォー監督の大人は判ってくれない

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監督:フランソワ・トリュフォー

🏆受賞歴

1959年カンヌ国際映画祭:監督賞

フランソワ・トリュフォー監督の最初の長編映画で映画だけが生きがいの少年を描いたトリュフォー自身の幼少時代の自伝とも言うべき作品。

原題の「Les Quatre Cents Coups」は、フランス語の慣用句「faire les quatre cents coups」(「無分別、放埓な生活をおくる」といった意味)に由来する。

②『ブルー・ベルベット』
“Blue Velvet”(1986/米)

デイヴィッド・リンチ監督のブルー・ベルベットという映画

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監督:デイヴィッド・リンチ

監督・脚本のデイヴィッド・リンチが10年以上あたためてきた企画で、ボビー・ビントンの歌う同名ヒット曲を背景に、絵葉書の様なアメリカの典型的な田舎町を映し出した、明るい画面から一転して、カメラが草の間に入って行き、美しい芝生とその下で蠢く昆虫という導入部に象徴されるような善と悪の葛藤は、のどかな田舎町に潜む欲望と暴力が渦巻く暗部を描く。

大幅な予算の削減と引き替えにファイナル・カットの権利を得て、その才能を存分に発揮した本作が成功を収めたことによって、リンチにとっては本作が新たな転換点となった。またこの作品は、ジャンルを問わず複数の題材を多く盛り込むという以後のリンチの作風を確立させることとなる。

③『市民ケーン』
“Citizen Kane”(1941/米)

オーソン・ウェルズ監督の市民ケーンという映画

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監督:オーソン・ウェルズ

🏆受賞歴

第14回アカデミー賞:脚本賞

候補:作品賞/主演男優賞/監督賞/ドラマ音楽賞/録音賞/美術監督賞/撮影賞編集賞

製作/脚本/監督/主演を当時25歳でやってのけた監督デビュー作。

ウィリアム・ランドルフ・ハーストをモデルにした新聞王ケーンが最期に残した言葉の謎を探るために新聞記者がケーンの過去を知る人々を取材していくうちに、ケーンの孤独で波乱な生涯が浮かび上がっていくというものであるが、ハーストはこの内容が侮辱と捉え、映画の公開を阻止するために様々な妨害を行った。

こうした妨害運動により第14回アカデミー賞では作品賞など9部門にノミネートされながら、脚本賞のみの受賞にとどまった。しかし、通常の時間配列を無視した大胆な構成や、斬新な映像表現などにより、現在に至るまで世界映画史上のベストワンとして高く評価されている。

④『ファニーとアレクサンデル』
“Fanny and Alexander”(1984/瑞)

イングマール・ベルイマン監督のファニーとアレクサンデルという映画

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監督:イングマール・ベルイマン

🏆受賞歴

第56回アカデミー賞:外国語映画賞/撮影賞/美術賞/衣装デザイン賞
第70回ヴェネツィア国際映画祭:国際評論家賞
第41回ゴールデングローブ賞:外国映画賞

ベルイマンが思いの丈をすべて投入した自伝的大作で、最初から劇場用(3時間強)とTV放映用(5時間)の両方を念頭に製作され、彼のファンの多い日本では後者が公開された。スウェーデンの古い大学町ウプサラを舞台にブルジョワ階級エクダール家の人々の姿を1970年のクリスマスから約2年間の流れの中で描き全5部より構成されている。

⑤『ゴッドファーザー PartⅡ』
“The Godfather Part II”(1974/米)

フランシス・フォード・コッポラ監督のゴッドファーザー PartⅡ

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監督:フランシス・フォード・コッポラ

🏆受賞歴

第47回アカデミー賞:
作品賞/監督賞/助演男優賞/脚色賞/美術賞/作曲賞

『ゴッドファーザー』の続編だが、物語の時系列はやや複雑で、前作の後日談であると共に前日談に相当する。第一作でコルレオーネ・ファミリーを継承したマイケル・コルレオーネのその後を語ると同時に、若かりし頃のヴィトー・コルレオーネが力を手にして浮上していく様を描き出す。

⑥『ケス』
“Kes”(1969/英)

ケン・ローチ監督のケスという映画

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監督:ケン・ローチ

ハヤブサと戯れることだけが生きがいの労働者階級の少年の姿を鮮やかなタッチで描き出した、戦後イギリス映画で最も重要な映画作家と言われるケン・ローチ長編第2作。
主人公をはじめ、全員が実際に炭鉱町に住む労働者階級の人々である素人俳優の使用、徹底したロケーション主義、望遠レンズの巧みな使用とロングショットの交錯が印象的な撮影など、禁欲的で知性あふれるスタイルが見どころで、監督自身が自らの最高傑作に挙げている。

⑦『ローズマリーの赤ちゃん』
“Rosemary's Baby”(1968/米)

ロマン・ポランスキー監督のローズマリーの赤ちゃんという映画

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監督:ロマン・ポランスキー

🏆受賞歴

第41回アカデミー賞:助演女優賞
第25回ゴールデングローブ賞:助演女優賞

アイラ・レヴィンの同名小説を原作とし、ロマン・ポランスキーが脚色・監督で女性の妊娠期特有の情緒不安定を描く。

⑧『タクシー・ドライバー』
“Taxi Driver”(1976/米) 

マーティン・スコセッシ監督のタクシー・ドライバーという映画

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監督:マーティン・スコセッシ

🏆受賞歴

第29回カンヌ国際映画祭:パルム・ドール

NYを舞台に、鬱屈した生活を送るタクシー運転手が、腐敗しきった現代社会に対する怒りや虚しさ、逃れられない孤独感から徐々に精神を病み、自分の存在を世間に認めさせるために過激な行動に走る心のプロセスを追い、現代都市に潜む狂気と混乱を描き出した傑作。

デ・ニーロが鏡に向かい「You talkin' to me?」と呟きながら自分の鏡像に銃を向ける場面は、「アメリカ映画の名セリフベスト100」で10位にランクイン。

⑨『ターミネーター』
“The Terminator”(1984/米)

ジェームズ・キャメロン監督のターミネーターという映画

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監督:ジェームズ・キャメロン

殺人アンドロイドのT-800を演じたボディビル出身の俳優アーノルド・シュワルツェネッガーを一躍スターダムに押し上げ、シリーズ化されたSF映画として知られる。

作中で「審判の日」は1997年8月29日だが、1968年の8月29日はシカゴで開催された米・民主党大会でデモ隊と警官隊が衝突し、軍も出動して流血事件が起きた日。米国民にとって'29th, August'は、国家権力が市民に牙をむいた日として記憶されている。映画の「コンピュータ対人類」という構図は、キャメロン監督にとって「国家対国民」を暗喩したものと言われている。

⑩『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』
“There Will Be Blood”(2007/米)

ポール・トーマス・アンダーソン監督のゼア・ウィル・ビー・ブラッドという映画

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監督:ポール・トーマス・アンダーソン

🏆受賞歴

第80回アカデミー賞:主演男優賞/撮影賞
第65回ゴールデングローブ賞:男優賞
第58回ベルリン国際映画祭:監督賞

石油を掘り当てた男の欲望と裏切りの人生模様を骨太に描く大河ドラマ。
製作・監督・脚本は「パンチドランク・ラブ」のポール・トーマス・アンダーソン。「ギャング・オブ・ニューヨーク」のダニエル・デイ=ルイスが本作でアカデミー主演男優賞を受賞。そのほか「リトル・ミス・サンシャイン」のポール・ダノらが出演している。

原作は、シカゴの精肉業界の実態をあぶりだした『ジャングル』などで知られる社会派作家アプトン・シンクレアが27年に発表した『石油!』

⑪『めまい』
“Vertigo”(1958/米)

アルフレッド・ヒッチコック監督のめまいという映画

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監督:アルフレッド・ヒッチコック

極度の高所恐怖症を理由に退職した警官が、旧友の頼みで彼の妻を尾行する事になる。奇異な行動を取る女に接近して行く内に二人は恋に落ちる。前半の謎めいたロマンスから後半の心理的なサスペンスまで、技巧を凝らした演出とバーナード・ハーマンの音楽で紡ぎ上げた伝奇的なロマンとニューロティックなスリラー手法を混ぜたミステリー作品。