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【おすすめ】映画評論家・町山智浩が選ぶ!『オールタイム・ベスト』10作品《1998年》

映画評論家・町山智浩が選んだ10作品
【映画秘宝’98年3月号】

町山智浩が好きな映画

*代表作

①『戦争のはらわた』
“Cross of Iron”(1975/米)

サム・ペキンパー監督の戦争のはらわたという映画

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監督:サム・ペキンパー

ドイツ軍のある中隊を舞台に、人間味ある伍長と冷徹な中隊長との確執、ロシア戦線でくりひろげられる名誉欲に憑かれた男のもうひとつの戦争を描く。

原題の『Cross of Iron』は、ドイツ軍の鉄十字勲章のこと。

②『ファントム・オブ・パラダイス』
“Phantom of the Paradise”(1974/米)

ブライアン・デ・パルマ監督のファントム・オブ・パラダイスという映画

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監督:ブライアン・デ・パルマ

幾度と無く映画化されている『オペラの怪人』をパラダイス劇場でくりひろげられる怪奇ロック・ミュージカルに仕立てあげたブライアン・デ・パルマ監督の傑作のひとつ。

③『続・激突!カージャック』
“The Sugarland Express”(1973/米)

スティーヴン・スピルバーグ監督の続・激突!カージャックという映画

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監督:スティーヴン・スピルバーグ

🏆受賞歴

カンヌ国際映画祭:1974年脚本賞

若い男女がおもいがけない事のなりゆきで罪を犯し、警察に追跡されながらテキサス周辺300マイルにおよぶ逃避行をやってのけた1969年に実際に起きた事件を基に製作。

1971年に制作された同監督の『激突!』とは何の関連もない。

④『ゴジラ対ヘドラ』
“Godzilla vs. the Smog Monster”(1971/日)

坂野義光監督のゴジラ対ヘドラという映画

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監督:坂野義光

「ゴジラ(1954)」から始まった怪獣映画シリーズ第23作目。

当時、日本を騒がせていた公害問題を巧みに取り込んだ作品でシリーズ最大の異色作。

⑤『グライド・イン・ブルー』
“Electra Glide In Blue”(1973/米)

ジェームス・ウィリアム・ガルシオ監督のグライド・イン・ブルー

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監督:ジェームス・ウィリアム・ガルシオ

ロックグループ『シカゴ』のプロデューサーであるジェームズ・ウィリアム・ガルシオの監督第1作。

荒涼としたアリゾナのモニュメント・バレーを舞台に、夢破れた男たちの孤独、挫折、哀愁を描いたアメリカン・ニューシネマの傑作。

⑥『ダーティハリー』
“Dirty Harry”(1971/米)

ドン・シーゲル監督のダーティハリーという映画

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監督:ドン・シーゲル

サンフランシスコを舞台に、「スコルピオ」と名乗る冷酷非情な殺人狂職務遂行のためには暴力的な手段も辞さない市警察の一匹狼の刑事の戦いを描く。

⑦『ラムの大通り』
“Rum Runners”(1971/仏)

ロベール・アンリコ監督のラムの大通りという映画

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監督:ロベール・アンリコ

アメリカに禁酒法があった1920年代、カリブ海にはジャマイカからニューオリンズへの「ラムの大通り」と呼ばれるラム酒密売のルートがあり、そのラム酒を密売する船員コルニーとハリウッドの女王リンダの恋愛コメディ。

⑧『空飛ぶゆうれい船』
“Flying Phantom Ship”(1969/日)

池田宏監督の空飛ぶゆうれい船という映画

監督:池田宏

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石森章太郎原作「ゆうれい船」を「ゲゲゲの鬼太郎」の辻真先が脚色し、「魔法使いサリー」の池田宏が演出したSF長編漫画、東映動画第16作。

原画スタッフとして宮﨑駿が参加しており、ビルの破壊シーンなどを担当。

⑨『ゾンビ』
“Dawn of the Dead”(1978/米)

ジョージ・A・ロメロ監督のゾンビという映画

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監督:ジョージ・A・ロメロ

当時、無名だったジョージ・A・ロメロ監督が一躍有名となった作品。

ある惑星の大爆発の影響で地上の死者が甦り、生者の肉を求めて彷徨するという「ゾンビ映画」の金字塔。

⑩『ワイルド・パーティー』
“Beyond the Valley of the Dolls”(1970/米)

ラス・メイヤー監督のワイルド・パーティーという映画

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監督:ラス・メイヤー

女ばかりのハード・ロック・トリオがハリウッドでまきおこす無軌道な青春の生態を描いたラス・メイヤー監督の編集が光る傑作。

成人指定と100万ドルという限られた予算にもかかわらず、『ワイルド・パーティー』はアメリカ市場でその10倍の総額を稼ぎ出した。