【おすすめ】時代劇研究家・春日太一が選ぶ『アウトロー警官』にしびれる日本の刑事ドラマ10選
時代劇研究家・春日太一が選んだ『アウトロー警官』10作品
【週刊文春’16年5月5・12日号】
*代表作
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①『ゴキブリ刑事(1973年)』
監督:小谷承靖
●新岡勲による同名漫画を原作に、ゴキブリ(暴力団)狩りを自認する人呼んで『ゴキブリ刑事』と呼ばれる妥協を許さない刑事の非情な捜査を描く。
②『やくざの墓場 くちなしの花(1976年)』
監督:深作欣二
●『県警対組織暴力』に次ぐヤクザと刑事の友情の話であり、暴力抗争から政略戦争へ政策を転換する現代やくざ社会と、それを取り締る警察官僚機構の黒い癒着の狭間で、はみだしていく一匹狼の刑事の生きざまを在日問題にまで踏み込んで描く。
③『県警対組織暴力(1975年)』
➔Rotten Tomatoesで評価を見る【trailer有】
監督:深作欣二
● 西日本の地方都市を舞台、広島抗争事件を背景に、一人の悪徳刑事を通して、地方誓察の腐敗『警察権力とヤクザの癒着関係』を描き出す。
④『やさぐれ刑事(1976年)』
監督:渡辺祐介
●藤本義一の同名小説を原作に、暴力団の幹部と駆け落ちした妻を執拗に追いかける刑事を描いたアクション映画。
⑤『濡れた荒野を走れ(1973年)』
監督:澤田幸弘
●当時の官権による粛清のなか約1年がかりで作り上げた、表向きは警察だが裏では強盗団という秘密組織を描き、権力の二面性を鋭く抉った日活ロマンポルノ作品の強烈な大娯楽反体制映画。
⑥『大激闘 マッドポリス'80(1980年)』
監督:村川透など
● 1980年4月8日から7月22日まで日本テレビ系列で全16話が放送された、東映制作の刑事ドラマ。
➔巨大犯罪組織「ジャパンマフィア」が悪逆の限りを尽くす無法地帯と化していた198X年の日本、この巨悪に対抗すべく非情かつ型破りな捜査に挑む架空の特殊部隊「マッドポリス」の超法規的活躍を描いた「10秒に一発撃ち、一分にひとりの犯人が死ぬ」と銘打ったハードアクションドラマ。
⑦『ザ・ハングマン(1980年〜)』
●1980年11月、テレビ朝日系列で『ザ・ハングマン 燃える事件簿』が放映され、当初の予定が好評を受け延長され、計1年間にわたる人気番組となった。以後、1987年9月まで、計7作が製作された。
➔法の網の目を逃れ暗躍する悪人たちを、「暗躍する悪人たちを法の下で処罰する人『ハングマン』」が悪事を世間に暴く事で社会的に抹殺する。
⑧『スケバン刑事(1987年)』
監督:田中秀夫
●和田慎二原作の同名漫画を原作にしたテレビシリーズ「スケバン刑事」の後日談という形で製作された初の映画化作品。
⑨『野獣刑事(1982年)』
監督:工藤栄一
● 大阪府今宮警察署の刑事を主人公に、マスコミに事件をリークして飲食したり、別件逮捕・おとり捜査も辞さない有能だがやり過ぎな野獣刑事の姿を描く。
⑩『新宿鮫 無間人形(1995年〜)』
●大沢在昌のハードボイルド小説『新宿鮫』シリーズを基に、1995年〜NHKBS2にて舘ひろしが「鮫島刑事」を演じたテレビドラマシリーズ。
➔実在の歌手川村カオリをイメージして書かれていたヒロイン「晶」は主演の舘ひろしの強い希望で彼女自身が演じている。